水熱合成、ゼオライト合成、ナノ材料、バイオマス、亜臨界水、超臨界、機能性材料、重合反応、ガス還元、水添反応、ガス化処理、電気化学、腐食試験等の研究開発用途向オートクレーブ用の付帯部品（調節計）の製品紹介ページになります。

調節計(温調計)

調節計概要

オートクレーブ(反応器)の温度やオートクレーブに使用する加熱器の温度のほか、圧力や流量を一定(定値)に制御する機器です。多機能・高精度・汎用型などから用途に応じて選択します。
一定の設定値(定値)に制御する定値タイプと、時間に応じて設定値を変化させるプログラムタイプ、定値タイプとプログラムタイプを使用可能な兼用タイプがあります。

調節計の仕様について

調節計メーカーの指定や型式指定での温度コントローラ/制御盤の検討も可能です。
調節計の選定にあたって検討される仕様項目は以下の通りです。
・サイズはキーの操作性や視認性、機能ボタンの有無で作業性に関係します。
・サンプリング周期、測定精度、制御出力方式などは温度制御性に関係します。
・オートクレーブの使用方法で定値制御、プログラム制御、兼用切換タイプから選択します。
・警報出力は制御盤や温度コントローラの安全性向上に使用します。
・伝送信号は記録計やデータロガーへのデータの伝送に使用します。
・複数の調節計を連携させる場合、通信機能などを使用します。

仕様項目	仕様内容と主仕様
■サイズ	96×96/48×96/48×48
■入力 　熱電対・白金測温抵抗体・センサー・直流信号等接続して測定する対象の種類
・入力種類(測定種類)	熱電対(K/T/N/R)、白金測温抵抗体(Pt100) 圧力センサー(DC・mA/DC・V)、各種直流信号
・サンプリング周期(ms)	10ms/50ms/100ms/250ms/500ms ・高速応答制御(10ms/50ms) ・標準制御(100ms) ・高分解能制御(250ms/500ms)
■性能
・測定精度	±0.1%F.S./±0.2%F.S./±0.3%F.S.
■制御タイプ
・定値制御	設定した値に一定に制御する調節計の機能
・プログラム制御	時間とともに設定値を変化させて制御する調節機能
・定値制御/プログラム制御切替	定値制御、プログラム制御の切替が可能な調節計機能
■制御出力
・電流出力(SCR：サイリスタ)	高精度制御に優れ、高速応答とも親和性良好 電力調整器と組合せる為、筐体が大きく高コスト傾向
・電圧パルス出力(SSR用)	省スペースかつ安価、温度安定性良好な流体に適する 制御精度や応答性はサイリスタに劣る
■警報出力及びDO出力
・警報及びDO出力点数	出力可能な警報の点数、使用したい警報種類の点数分必要
・警報の種類(代表例)	※メーカーにより呼称や警報種類が異なります。 　下記以外に対応可能な警報を有するばあいがあります ・入力値警報(上限/下限) ・偏差警報(上限/下限) ・上下限偏差警報 ・範囲内警報 ・設定値警報(上限/下限) ・MV値警報(上限/下限)
・DO出力の種類(代表例)	※メーカーにより呼称や出力の種類が異なります。 タイムシグナル/イベント/ヒータ断線警報/ループ断線警報 入力異常/パターンエンドなど
■伝送信号	直流信号と通信による伝送が可能です。 ※送受信器の表示値の同期をする場合、通信を推奨
・伝送信号の種類	・直流電流(DC4～20mA/DC0～20mA) ・直流電圧(DC0～1V/DC0～5V/DC1～5V/DC0～10V) ・RS-485(MODBUS-RTU)
・伝送内容	※メーカーにより呼称や選択可能な内容が異なります。 測定値/設定値/制御出力値/出力プログラム値/偏差 セグメントタイム百分率など
■外部入力 　外部切換スイッチ等による、操作性の向上が可能です。
・外部入力の機能	※メーカーにより呼称や種類が異なります。 ・プログラムパターン切換+セット ・RESET/RUNのモード切替 ・HOLD操作 ・STEP操作
■通信機能
・通信用途	・調節計の相互連携用 ・調節計データの伝送用
・通信方式	RS-485(MODBUS-RTU)/リモート入出力信号

主要調節計メーカーと参考写真(参考例)

■理化工業(RKC)

■チノー(CHINO)

■オムロン(OMRON)

■アズビル(azbil)

■横河電機(YOKOGAWA)