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オートクレーブユニットの撹拌機動力となるモーターで、モーターの種類により回転数と撹拌トルクに特徴があります。流体の粘性や翼の形状、回転数を考慮したうえでモーターの種類とモーター定格(W:ワット)の選定を行います。
低粘性、水溶液系の流体の場合、撹拌に大きなトルクを要しない場合もあり、価格低減案としてスピードコントロールモータに変更することで、装置価格を抑えることも可能です。
使用する流体が可燃性ガスや引火性流体の場合、流体に対応した防爆等級のモーターを選定する必要が生じます。
■速度可変一般形モーター | ブラシレスモーター | スピードコントロール |
■トルク特性図 | ||
■トルク特性 | ・低回転域でも高トルク特性 ・常に一定のトルクを保持 |
・低回転域は低トルク ・高回転時にトルク |
■特長 | ・コストパフォーマンス良好 ・高回転、広範な速度範囲 ・低回転数でも高トルク特性 ・豊富な警報と入出力機能 |
・安価かつシンプル |
■注意点 | ・防爆には非対応 | ・防爆には非対応 ・警報は自己診断警報のみ ・低回転数のトルクが低い (高粘性流体には適さない) |
■防爆形モーター | 速度可変可能防爆モーター | 定速制御防爆モーター |
■特長 | ・耐圧防爆仕様/安全増防爆仕様 ・回転式ハンドルで速度可変 |
・耐圧防爆仕様/安全増防爆仕様 ・防爆仕様かつ安価 ・小型、軽量 |
■注意点 | ・大型、高重量 (低容量ラインナップなし) ・回転表示なし、別途用意 (ハンドヘルドまたは要検出器) ・高価格の傾向 |
・一定速(速度変更不可) ・低容量(定格Wが小さい) ・要トルク時ギア取り付け (回転数制限を受ける) |
撹拌機付オートクレーブに標準採用している撹拌モーターで、低回転域でも高トルクに対応可能なモーターです。広範な回転数(16~800r/min)に対応しており、どの回転数でも一定のトルクを有し、豊富な入出力信号、警報機能を有したモーターです。
トルクリミット機能を必要とする場合は、別途(トルクリミット機能付)を指定して下さい。
■速度範囲:16~800rpm仕様
■速度範囲:8~400rpm
■一般仕様(30W/60W/120W)
■一般仕様(200W/300W/400W)
重合反応用オートクレーブなど反応で流体粘度の変動が大きい試験において、意図しない負荷が生じた場合にトルクリミット機能を活用することで過度な負荷がかからないようトルク制限が可能です。用途に応じた外部制御も可能なモーターです。
■速度範囲:16~800rpm仕様
■速度範囲:8~400rpm仕様
■一般仕様(30W/60W/120W)
■一般仕様(200W/300W/400W)
速度(回転数)可変可能で、シンプルで使いやすく、安価なモーターです。トルク特性から低粘性流体や水溶液などの撹拌用途に適しています。高トルクを必要としない流体の場合にブラシレスモーター(標準仕様)からスピードコントロールモーターに変更することで、装置価格の低減が可能です。
操作ハンドルで速度可変が可能なタイプの防爆モーターです。可燃性ガスの種類や引火性流体に応じて『耐圧防爆』と『安全増防爆』から選択します。防爆仕様の場合はモーターが定格200W以上となるため架台サイズが大きくなる傾向があります。回転数計測はハンドヘルド非接触式回転計で計測するか、防爆対応の非接触センサーの構築が必要です。
■耐圧防爆モーター
■安全増防爆モーター
一定速度の回転数の小形・軽量タイプで比較的安価に構築可能な防爆モーターです。可燃性ガスの種類や引火性流体に応じて『耐圧防爆』と『安全増防爆』から選択します。出力定格が小さいため、トルクが不足する場合はギヤヘッドによる許容トルクの検討が必要です。(回転数は下がります。)