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腐食性の薬品から反応器などの機器を保護するために耐薬品性を有しているふっ素樹脂のPFA(連続使用温度260℃)をコーティングできます。PFAは酸・アルカリ広範に耐性があり、特に酸性流体に対して優秀な耐薬品性を有しています。
※アルカリ流体に優秀な耐薬品性をもつPEEK系コーティングもご提案できます。
PFAコート | PEEKコート | |
---|---|---|
耐酸性 | ◎ | ○ |
耐アルカリ性 | ○ | ◎ |
耐熱性(物性温度) ※実用流体条件で異なる |
260℃ | 260℃ |
耐摩耗性 | ○ | △ |
滑り性 | ○ | ◎ |
電気絶縁性 | ◎ | △ |
金属イオン溶出防止 | ◎ | △ |
撥水性 | ◎ | △ |
塗膜厚さ | 100~500μm | 100~500μm |
※記号◎:特に優れる ○:優れる △:機能を有している |
・直径φ30mm未満の封じ込み形状の容器等に対して充分な施工がされない場合があります。
・ピンホールレスと昇温効率を加味した150μm程度を標準塗膜として検討します。
(一部部材は100μm未満となる場合が有ります)
・コーティング厚塗り可能です。(要指定)
・温度制御方法はヒータ温度を管理する使用方法(2点制御)を推奨します。
・ヒータ温度制御が出来ない場合は(1点制御)、プログラム制御などを用いて昇温時間に
冗長性を持たせた温度制御をしてください。(ヒータ温度の高止まりを防止)
製品のPFAコート施工例になります。
1.5L反応器(OCシリーズ)/HC-22 | 1.5L蓋板部品(翼・シャフト・保護管等) |
2.0L反応器(FVシリーズ)/SUS316 | 2.0L蓋板・保護管 |
5L反応器(OCLシリーズ)/SUS316L | 5L蓋板・保護管・シャフト・翼 |
20L反応器(OCLシリーズ)/ | 20L蓋板・シャフト・翼 |
アンカー翼 | ハーフアンカー翼 |
撹拌機シャフトコート | 接液部コーティング |
バッフルプレート | 特殊翼 |
電解研磨溶液中で製品を陽極として直流電流を流し表面をミクロン単位で電気化学溶解
します。電解研磨液の性質により金属の突起した箇所が優先的に溶解され、平滑な光沢面に
仕上がります。
応用として使用済み反応器の洗浄で除去できない汚れを電解研磨で除去することも可能です。
・金属表面の鉄が優先して溶解され表面がクロムリッチとなり耐食性が向上
・クロムの不動態皮膜により防錆効果が高まる
・粗い表面に電解研磨処理することで表面の凹凸が小さくなり洗浄効果が高まる
・流体が付着しづらくなり、汚染防止効果が高まる
・通常の洗浄で除去できない汚れを除去可能
・経年劣化や表面の変質による耐食性の低下を変質した層を除去して耐食性を回復する
・バフ研磨後電解研磨処理を行います。(バフ研磨不要な場合はご指定下さい)
・電解研磨の性質上、シール構造により適さないシール方法があります。
(その場合、電解研磨後シール部のみ補修のための加工を行う場合が有ります)
・主にオーステナイト系(SUS304やSUS316L)などへの施工が主流です。
・ステンレス以外については、下記表を参考の上で、要打合せとなります。
※参考資料となります。(ステンレス・ハステロイ以外は要打合せとなります。)
バフ研磨は研磨剤で金属表面を研磨して凹凸を平滑、光沢のある表面に仕上げる加工です。
研磨の表面仕上げを#80~#800の様に表記し、数値が小さい粗磨きから徐々に番手を上げて目標とする仕上げまで研磨します。
・製品表面を平滑にするため、傷や付着物の除去が可能
・表面が平滑になり液切れ性が向上
・光沢により見た目が良くなる
・研磨剤(ワックス等)の付着が生じるため、初回運転前に洗浄による研磨剤除去が必要
20L反応器内面#400バフ研磨(FVLシリーズ) | 1.5L反応器内面#400バフ研磨(OCシリーズ) |
反応器や要部に貴金属メッキ(白金/金/銀)を施工し、機器の耐食性を高めます。流体条件などに応じて検討致します。
高圧継手などに使用される耐酸性コートを反応器や要部に施工し、機器の耐食性を高めます。流体条件などに応じて検討致します。
製品についての関連資料(PDF形式)を下記から閲覧ダウンロードいただけます。
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