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2種類の異なる金属線を先端で結合した温度センサで、両端の温度差に応じて発生する電圧(熱起電力)を利用しています。
この原理は、ゼーベック効果と呼ばれています。2種類の金属線の組合せが同じならば、太さや形状による影響を受けないため、加工性にも優れています。
シース熱電対は保護管と素線の間に、酸化マグネシウムを充填した構造で、応答性や耐振性に優れたセンサーで広範な用途で使用されています。
端末加工の形状は、Y端子(標準)や丸端子のほか、コネクタ形状なども可能です。
汎用性ではK(クロメル・アルメル)、低温域はT(銅・コンスタンタン)、中高温帯の安定性ではN(ナイクロシル・ナイシル)、広範レンジの測定精度を優先する場合R(白金ロジウム・白金)など使用温度帯の測定精度と経済性などを考慮して選択されます。
熱電対の等級は普通級(クラス2)と精密級(クラス1)が使用されます。標準品はクラス2となり
ます。オートクレーブユニットに標準品として付属する熱電対の詳細は各製品カタログを
ご確認ください。
反応器内温を測定する温度センサーの主な取付方法として温度計保護管に差し込み保護管を介して測定する方法と、熱電対継手を介してシース熱電対を直接流体と接触して測定する方法があります。
温度計保護管の場合は、熱電対シースが直接流体と接触しないため応答性に優れる『接地形』が選択されることが多いです。
シース熱電対で直接計測する場合は、『非接地形』が選択される場合が多いです。
熱電対の種類と標準対応するシース材質になります。下記以外にも耐食材料のシース材料の熱電対の検討は可能です。シース熱電対で直接流体を測定する場合は特にシース材質の検討が重要になります。
保護管径が細いものほど応答性は良好ですが、曲げや引張など耐久性は下がります。応答性と耐久性、取付方法を加味して選択されます。
※代表仕様です。メーカーにより異なります。
項目 | K熱電対・T熱電対 |
---|---|
保護管径(φ):mm | 0.5/1.0/1.6/2.3/3.2/4.8/6.4/8.0 |
保護管長:mm | 100~10,000 |
リード線長 | 長さ指定※100mm以上 |
リード線被覆 | ガラス被覆外ステンレスシールド(~150℃) ガラス被覆(~150℃) ビニール被覆内銅シールド(~90℃) ビニール被覆(~90℃) シリコンゴム被覆(~180℃) フッ素樹脂FEP被覆(~200℃) |
リード線端末形状 | Y端子/丸端子/メタルコネクタ TCコネクタ/未処理 |
熱電対の種類 | K熱電対(クロメル・アルメル) T熱電対(銅・コンスタンタン) |
測温接点 | 接地形/非接地形/先端開放形 |
取付金具 | 取付金具無し/固定ニップル ルーズニップル/固定フランジ コンプレッションフィッティング |
等級 | クラス1/クラス2 |
接点数 | 1対式/2対式 |
付加仕様(付加オプション) | ■シースフッ素樹脂加工 ■ステンレスフレキシブル被覆リード線 ■スプリング付仕様 |
K熱電対の素材由来による中温域の不可避誤差対策として、中温域の特性を改良されたN熱電対を使用するか、ナイクロベルシースのK熱電対を使用することで信頼性の向上が可能です。
※N熱電対の使用は、調節計の入力種類がN熱電対に対応していることが必要です。
※代表仕様です。メーカーにより異なります。
項目 | N熱電対 ナイクロベルシースK熱電対 |
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保護管径(φ):mm | 1.0/1.6/2.3/3.2/4.8/6.4/8.0 |
保護管長:mm | 100~10,000 |
リード線長 | 長さ指定※100mm以上 |
リード線被覆 | ガラス被覆外ステンレスシールド(~150℃) ガラス被覆(~150℃) ビニール被覆内銅シールド(~90℃) ビニール被覆(~90℃) シリコンゴム被覆(~180℃) フッ素樹脂FEP被覆(~200℃) |
リード線端末形状 | Y端子/丸端子/メタルコネクタ TCコネクタ/未処理 |
熱電対の種類 | K熱電対(クロメル・アルメル) N熱電対(ナイクロシル・ナイシル) |
測温接点 | 接地形/非接地形 |
取付金具 | 取付金具無し/固定ニップル ルーズニップル コンプレッションフィッティング |
等級 | クラス1 |
接点数 | 1対式 |
付加仕様(付加オプション) | ■ステンレスフレキシブル被覆リード線 ■スプリング付仕様 |
ヘッド部が磁石で密着測定が可能です。接触部は液晶ポリマーで熱伝導が少ないです。
・測定場所に密着するためバラつきが発生しづらい
・磁石による自着で固定が不要
・小形で隙間への設置や測定場所へのピンポイント測定が可能
項目 | ||
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センサ種類 | K熱電対(クラス2) | K熱電対(クラス2) |
測定範囲 | -40~+300℃ | 0~300℃ |
測定精度 | ±1.3℃(50℃~300℃) | ±2.0℃(100℃時) |
応答時間 | 0.7秒(90%)/1.0秒(95%) | 0.5秒(90%) |
磁力 | 7N以上 | 3~7N |
ヘッド部材質 | 外筒:液晶ポリマー/蓋:PPS | 液晶ポリマー SUS304 ポリイミド樹脂 または ガラス繊維 |
ケーブル材質 | PFA(耐熱260℃) | シリコンゴム被覆(180℃) |
質量 | 約8g | 約10g |
ケーブル長 | 500~5000mm (Y端子または丸端子) |
1000~5000mm (Y端子または丸端子) |
厚さ0.34mmまたは0.13mmのK熱電対温度センサで貼り付けて温度測定が可能な貼付タイプです。応答性に優れています。
・優れた応答性能
・薄型仕様
・K熱電対入力に対応
・貼付タイプ
・被覆タイプ(絶縁用途)
項目 | ※写真はガラス不織布 |
センサ種類 | K熱電対(クラス2) |
素線径 | 50μm |
材質 | ポリイミド樹脂 |
粘着部 | シリコーン系粘着剤 |
使用温度範囲 | -40~+300℃ |
絶縁抵抗 | 10MΩ以上(500V DC)※被覆タイプのみ |
耐電圧 | 500V AC 1分間※被覆タイプのみ |
コネクタ材質 | PPS樹脂:耐熱230℃ |
ケーブル | 補償導線φ3.3 標準1m |
ケーブル材質 | シリコーンゴム被覆(緑):耐熱180℃ |
貼付タイプ仕様 | 応答時間(95%):0.08秒/精度±1.3℃ |
被覆タイプ仕様 | 応答時間(95%):0.32秒/精度±1.2℃ |
温度変化による金属の電気抵抗による変化を利用した測温素子を 測温抵抗体といい、温度が上昇すると抵抗値が増加する特性を利 用します。白金は精度・安定性に最も優れており、JISにも規定 されています。 ただし、素子自体の強度は熱電対と比較して弱く、振動・衝撃等 に注意が必要です。応答性も劣るため高速プロセスには不適です。 |
・低温域から中温域(~500℃まで)に使用され高精度
・応答性は劣るため高速プロセスには使用不可
※代表仕様です。メーカーにより異なります。
項目 | 白金測温抵抗体 |
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保護管径(φ):mm | 3.2/4.8/6.4/8.0 |
保護管長:mm | 100~1,000 |
リード線長 | 長さ指定※100mm以上 |
リード線被覆 | ガラス被覆外ステンレスシールド(~150℃) ガラス被覆(~150℃) ビニール被覆内銅シールド(~90℃) ビニール被覆(~90℃) シリコンゴム被覆(~180℃) フッ素樹脂FEP被覆(~200℃) |
リード線端末形状 | Y端子/丸端子/メタルコネクタ/未処理 |
測温抵抗体の種類 | Pt100低温用(-200~+100℃) Pt100中温用(0~350℃) Pt100高温用(0~500℃) |
測温接点 | 非接地形 |
取付金具 | 取付金具無し/固定ニップル ルーズニップル/固定フランジ コンプレッションフィッティング |
等級 | クラスB(標準)/クラスA(オプション) |
接点数 | 1素子/2素子 |
付加仕様(付加オプション) | ■シースフッ素樹脂加工 ■ステンレスフレキシブル被覆リード線 ■スプリング付仕様 |